イチゴ娘の誘惑
イチゴ狩りのシーズンは、年の暮れから4月くらいまでというところらしいが、温室生産のためわりと長くなり、初夏に近い辺りまでできるようになっているようだ。
そんなイチゴ狩り農園の案内チラシが入ってきた。
僕の住んでいる街からは、高速で一時間から二時間程度のところに複数のイチゴ産地があり、子供のいる家庭では時々行くらしいが、もともと僕があまりフルーツに興味がないため、また妻もそれを知っているせいか、自分はフルーツ大好きなのに「行こうよ」というお誘いを受けたことはない。
妻はもっぱら友人たちとホテルのデザートブッフェなどでそのストレスを発散しているようだ。
チラシではなく、「イチゴ」で思い出すのは、静岡市の久能海岸にある「石垣イチゴ」の農園集落でのこと。
ここには通称「イチゴ娘」という女性たちが、街道を通るドライバーたちに「ウチの農園に寄って~ン」と大きなイチゴの風船をくるくると回しながら自分農園に入ってもらえるよう勧誘するのだ。
可愛い娘だとどんどん車が入っていく。
農家の娘や親戚の娘を使うのが普通だが、おばさんたちが大きな帽子とほっかむりで顔を隠してやっていることもある。
まぁ、「娘」ではないから詐欺と言えば詐欺なのだが…。
